窯業系サイディング/金属系サイディング/モルタル塗装下地など

既存下地の違いにより、適切な下塗りと仕上げを行います。

外壁塗装

『モルタル塗装とサイディング塗装の下地の重要性』

サイディング壁用下塗り材

 

 

 

 

 

 

モルタル塗装下地とサイディングでは塗装工法がそれぞれ異なります。

モルタル塗装下地は材質上ヘアークラックと呼ばれる細かいひび割れが発生していることが多くあり、そのひび割れを補修するために粘度の高い微弾性フィラーを下塗り材として用いてヘアークラックなどを埋める効果があります。

 微弾性フィラーこのように細かいひび割れを髪の毛に例えてヘアークラックと言います

 

 

 

 

 

また近年多い外装材でジョリパット壁などには別途下地調整後にシーラーと呼ばれる水のような液体(密着材)を塗装する仕があり、このように既存下地によって塗装工法が変わりますので、下地を無視してすべて同じ塗装工法で行うことは非常にリスクがあります。塗装工法によっては経年において塗膜が膨れる現象が起きたりするこることがあるため既存下地と仕上げ塗料の選定がとても重要になります。また仕上塗料に応じた専用の下塗りが必要になりますので、経験と知識が多くなればリスク回避に役立てる事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

サイディングの場合もモルタル塗装下地と同様に下地調整が必要になります。サイディングだからと言ってひび割れが起きないということはありませんので、発生しているひび割れには適材適所の補修が必要になります。単色仕上げの場合はある程度は容易ですが、クリヤー仕上の場合は下地がそのまま影響をしてしまう仕上がりになるため、補修技術も合わせ持たないとクリヤー仕上はきれいに仕上げられないことが注意点としてあります。サイディングはデザイン塗装が施されていますので、気に入ったデザインを残すようなクリヤー仕上げの場合には築10年に満たない時期の塗替えが塗料メーカーの塗装条件となっています。というのも、紫外線の影響を受けて塗装に退色などの劣化が起こっている場合は下地の状態がそのまま反映されてしまうデメリットも考慮しているためです。お気に入りのデザインサイディングの場合は上記を考慮して早めのお手入れを推奨いたします。

モルタル外壁と違サイディングの場合は、サイディングデザインにより多彩色塗装や2色塗装、3色塗装などの塗装方法もあるため選択肢も増えていますが、仕上方によっては費用も比例してしまいます。

サイディングの概要

外壁塗装サイディングクリアー仕上げ

外壁サイディングは一般的に窯業系と金属系に二分されコスト面でいうと窯業系サイディングが近年主流になっていて全体の中でも70%程度のシェアになり、金属系サイディングはアメリカで開発された亜鉛メッキ鋼板にアルミニウム、亜鉛、シリコンなどを密着させたのがガルバリウム鋼板で15%程度のシェアになります。金属系サイディングのもとになる素材は単体では錆易い性質の金属なため表面処理を行っていない断面などは錆に弱い点と加工が容易ではないデメリットと鉄となる原材料の高騰などで相場の変動が大きい面があります。一般的にシェアを誇っている窯業サイディングはセメント質原料、繊維質原料、および混和材からなる混合原料を窯で成型し、防火性能に優れた強くてしなやかな板状の外壁材の総称になります。窯業系サイディングの塗替えは、色を塗装する工法とクリヤー塗料で既存のデザインを活かす工法に分かれますが、金属系サイディングは単色仕上げが殆どになります。現在の建物に使用されている各種材質は水分と紫外線にとても弱いため定期的なメンテナンスが必要になります。近年では塗料性能が向上しているため以前のように十年目安のメンテナンスが少しづつ延びているように感じています。現時点では建物を劣化から保護し維持するためには塗装というツールを使う対策が最良ですので塗装計画は必須条件になっています。