板金屋根異常例2
トタン屋根異常例-2
今回は「異常例1」で経験した下地の脆弱が、同じように見受けられたため通常のエポキシ樹脂などの強力なさび止め塗料の使用をやめて、下地の影響を受けにくい錆止め塗料に変更しました。それでも下地の脆弱が顕著な部分は、以下写真のように密着が弱い部分に対して塗り替え塗料の影響を受けてしまい剥離等の異常が発生してしまいます。今回はお客様にこのような「現象を想定し、事前にお知らせをしていたため」大きな問題に発展しませんでしたが、診断を誤ると「異常例1」のように収拾がつかなくなる場合もあるため注意が必要です。以前から塗り重ねている板金屋根塗装なども塗装前は何でもないようでも、このような異常を考慮しながら進めないとなりません。下地の脆弱と近年の塗料の質が向上した影響も考えられるため、「異常のない現状に安心できない状況」です。このように他物件でも「下地がきれいな一見問題のない」トタン屋根や「トタン壁」なども下地から剥離してしまう現象を経験しているため、お客様には事前に承知をして頂かないと施工ができないこともあります。今後は「このような事例が多く発生することも予想されます。」
施工前に試験施工を行っても「すぐに異常が発生するとは限らないため」難しい今後の課題になりそうです。
施工前は劣化が進行して、いる様子で部分的に錆の発生が確認できます。
高圧洗浄 表面のチョーキングなどを洗い流します
既存錆部をケレン作業でさび落としをしています。
機械工具(サンダー)などの使用は摩擦熱により、既存塗膜に悪影響を及ぼし「機械熱により塗膜の密着が弱くなり浮いてくる」場合があります。丁寧に施工すればするほど異常が大きくなる場合もありましたので板金屋根施工には注意が必要です。「これも経験済みです」
錆びている部分に拾い塗り/日本ペイント/ハイポンファインプライマーⅡ
全体に錆止めを塗装/日本ペイント/速乾PZヘルゴンエコ
異常例1の経験をもとに、同じ状態をイメージして強い錆止めを変更し1液性の環境対応型合成樹脂錆止め塗料を2回塗りにしました。
さび止め2回目塗装/日本ペイント/ハイポンファインプライマーⅡ
仕上げ1回目/関西ペイン/トACルーフ 仕上には下地の影響を受けにくい
仕上げ2回目塗装を・・・進めようと思いましたがやはり「下地が浮き上がってきたため」、表面を除去しペーパー処理後再塗装を行いました。
最後は補修塗装を行いながら全体を塗装して仕上げました。