陶器瓦屋根を塗装した結果

陶器瓦に塗装できる塗料があっても塗らない方がいい・・?

既存瓦屋根は釉薬処理をしてある陶器瓦になります。基本的に陶器瓦は破損などがない限り交換がいらない素材です。どのような経緯で塗装をされたかは分かりませんが、30年も前の塗料なので今思えば完成された塗料ではなかったのではないかと思います。

写真で分かるように瓦の薄い色の部分が釉薬処理してある本来の陶器瓦になり、濃いグレー色の部分が塗料になります。塗装グレーの部分はいぶし銀のような渋さのある色合いではありますが、剥がれてなければきっときれいかもしれません。結果論になりますが剥がれてしまっては取り返しがつかなくなるので、できる事なら塗装は避けた方がいいのかなと思います。現状の上に再塗装と言っても、既存をすべて除去しないと再発の恐れもあるため現実的ではありません。また現在でも良された瓦に塗装できる塗料がありますが、なかなかお勧めする勇気がありません。

既存状態を把握し塗装の可否を伝えないと問題が発生する

対象の環境によって発生しかねないリスクは避けるべきかなと施工者側は思うところです。どうしても塗装をしたいというお客様には必ず起こりうる異常を伝えないと大きな問題が発生してしまいます。当時はメーカーも「瓦に塗装できる」ということで市場に送り出したのでしょうが、このような結果は本望ではないでしょう。他にも塗装をして剥がれていない瓦屋根もあるかもしれませんので一概に否定的にもなれません。この塗装業者もメーカーの示す塗装仕様で行ったものと思われますが、規定通りの塗装仕様で行っていたとしたら塗装業者もお客様もある意味被害者なのかもしれません。我々施工側は極力問題なく進められるかを見極めてお客様にご提案しなければなりませんので、「経験」がとても大事になります。

下の写真は欠損している部分がオレンジ色に見えますがこれが素材の粘土色で陶器瓦の証拠です。

瓦屋根に塗装をしたくてもリスクを承知できないと塗装はお勧めしません。

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