塗料の耐候性?耐久性?耐用年数?を分かりやすく!

耐候性とは自然環境要因からなる抵抗力

■一般的に耐候性とは自然環境要因からなる抵抗力指します。
■屋外(暴露状態) において、紫外線、
雨、風、霜、寒暖、 乾湿などの自然作用に抵抗して化しにくい塗膜の性質を指します。
※特に太陽光の紫外線と雨水への耐性を意味します。
■塗装後、屋外の自然環境によって自然に劣化していく塗膜性能の指標。
 長持ちする塗料=「耐候性が高い
 塗膜劣化が早い=「耐候性が低い

耐久性とは物理的な力などを加えた抵抗力

■耐候性と似た意味合いになりますが使う分野が違い、耐久性とは主に衝撃や摩擦など物理的な力などを加えた抵抗力を指します。
例として塗装面に対して鋭利な物などを用いて傷を付けることで、どの程度の傷が付くか、また塗装した板を曲げたり叩いたりした時の塗膜強度などの指標が耐久性になります。
強度試験の結果=耐久性

同じ意味合いでも「人の手で負荷を与えた効力を耐久性」し、塗料など「自然環境で劣化していく抵抗力、状態を耐候性」と言いいます。

用年数とは塗料メーカーが指標とする塗料性能持続期間

「塗料性能が持続する年数」 耐用年数とは「既存塗膜が劣化しメンテナンス塗装が必要になるまでの、おおよその年数になります。塗り替えを行って次の塗り替えまで塗膜性能が持続する期間になりますので「耐用年数10年」と表示されていた場合はおおよそ10年後には塗料性能が低下し、塗り替えが必要になるという指標になります。

また立地環境や条件によって大幅に変わりますので「耐用年数10年」だから10年は大丈夫と言うことではありません。また「期待耐用年数」と表記している塗料メーカーもあります。耐用年数に立地環境、諸条件が加わるため10年が」8年に、また10年が12年に延びることもあります。南面に面している外壁は紫外線の影響を多く受けるため紫外線の当たらない北面と比較しても劣化度合は大きく変わります。

北面を除く日が当たる面は塗装10年後には色褪せが発生しますが、北面は艶もあり全く傷んでいないことも珍しくありません。耐用年数後には再度メンテナンスが必要になるため「塗装計画」を立てていくことが必要になります。それに基づいて、今回の塗り替えに使用する塗料性能を知ることで今後の計画も立てやすいではないかと思います。

【塗装劣化確認方法】
「外壁などを指で擦った時に白い粉が付着」すると塗装の防水効果や機能が損なわれている「分かりやすい塗り替えサイン」となります。

塗料メーカーが示す耐用年数とは・・・各社独自においての暴露試験、照射試験などからなるデータを基準にした数値になります。

実際に置かれている環境は試験データとは異なるため、あくまでも「おおよその年数」と捉えておいた方が良いでしょう。